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【OB訪問、OG訪問】企業を深く理解する!上手な質問の仕方

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就活を進める上で大切なことの一つに、企業について正確な情報を収集することが挙げられます。今の時代はインターネットで非常に多くの情報を短時間のうちに得ることができます。皆さんが応募を検討している企業の情報についてもそうです。

しかし、そのような情報だけで十分でしょうか。皆さんが本当に知りたい、気になる情報はどんなことでしょうか。

企業について外から見るのと、中から見るのとでは、かなり違って見えるものです。中から見るとどのように見えるのかについては、実際にそこで働いている方に聞くのが一番です。そのために、OB訪問、OG訪問を行うのです。


OB訪問、OG訪問を行う意味


皆さんが企業について調べることによって多くの情報を得ることができます。
その中には良い情報もあれば、あまり良くない情報もあります。
良い情報としては、新しい技術が実用化され今後の成長が期待される、今年度は過去最高の利益が見込まれるなどといったものです。

しかし、それだけでその企業について全て分かったような気になって良いのでしょうか。
今後会社がどのように変わって行きそうかについて、社員はどう考えているかといった点に関心はありませんか。
また、良い情報だけではなく、休みが取り辛いとか、社内のコミュニケーションが不足しているなどの課題があるかも知れませんが、そのような情報は表に出て来にくいものです。

実際にそこで働いている方に、その会社の良い点、悪い点について聞くことは非常に意味があることなのです。
そして皆さんと同じ大学を卒業したOB、OGの方であれば、皆さんも質問しやすいし、先輩方からしても、後輩の役に立ちたいという気持ちが働くはずです。

OB訪問、OG訪問でしか得られない情報を得る


OB訪問、OG訪問でしか得られない情報とは、まさにそこで働いている方しか知り得ない情報です。
職場の雰囲気、勤務時間、休みの取りやすさ、上司や先輩との関係などは、公開されている情報から正確に知ることは難しいものです。

大きな会社では部署によって状況が異なることもありますが、共通する部分も多いはずです。
このような情報を得るためにもOB訪問、OG訪問は有効です。

質問を考えてみよう


OB訪問、OG訪問で何を質問するかは、皆さん自身で考える必要があります。そのためには、皆さんが働く上で何を重視するのかを明確にしておく必要があるのです。

自分自身が成長することを重視する方は、OB、OGが入社以来どのように変化したか、何を得ることができたかなどについて質問をするのが良いでしょう。OB、OG自身は今後のキャリア形成についてどう考えているのか聞いてみても良いと思います。

給与等の雇用条件を重視する方は、基本給の他に、どのような手当てがあるのか、福利厚生にはどのようなものがあるかなどを質問しても良いでしょう。

研究・開発に力を入れたい方は、研究成果はどのような形で発表されているのか、どのように会社の仕事に反映されているのか、会社は研究・開発にどの程度力を入れているのかなどの質問をすることが考えられます。

一方、注意点としては、あまり個人的なことを質問したりしないこと。相手が答えにくそうだと感じたら、それ以上踏み込まないようにしましょう。
 

質問の例


質問の例として、以下のものが挙げられます。自分では適切な質問が思い浮かばないという方は、参考にしてみて下さい。
●具体的な仕事内容を教えてください。
●これまで一番大変だった仕事について教えてください。
●働いていて良かったと思ったのはどのようなときですか。
●学生から社会人になって一番変わった点は何ですか。
●社内の雰囲気はどんな感じですか。
●異動はどの程度あるのでしょうか。また、異動の希望は聞いて頂けるものですか。
●どのような点に働きがいをお感じになっていますか。
●会社に入って良かったと思うのはどんなときですか。
 

OB訪問、OG訪問依頼の仕方


OB、OGは、大学のキャリアセンターのOB名簿で見付けるのが一番簡単です。

訪問依頼はメールで行うのが一般的です。直接面識がない方に連絡するのですから、先ずは自分の自己紹介をしましょう。
名前、連絡先(電話番号、メールアドレス、住所)、大学名、学部・学科名、専攻等です。
質問内容についても概略書いておくと良いでしょう。訪問希望日時は複数提示してください。

OB、OGの方から連絡があったら速やかに返信し、今後の手順について指示を受けてください。
断りの連絡が入った場合も、深く追究したりせず、お礼を言って速やかに引き下がりましょう。

訪問の日時(開始時、終了時)や訪問場所、OB、OGを訪問した際にどのようにして会えば良いのかなどは、間違いがないように確認しましょう。
 

OB訪問、OG訪問のマナー


当日は約束の時刻ぎりぎりに訪問するのではなく、余裕を持って到着するようにしてください。
その場で適当に質問するのはなく、事前に紙に書き出して準備しておきましょう。質問によっては、なぜその質問をするのか理由も説明したほうが良い場合もあります。

訪問が終わったら、速やかにお礼のメールを出しましょう。
そして、その会社に応募するのか、応募しないのかが決まった時点ですぐ連絡しましょう。応募する場合は、その後の状況について、節目節目で報告しておくのが良いですね。
 

最後に


OB、OGの方々は忙しい中、わざわざ時間を割いて皆さんに協力してくださっています。従って、皆さんも適当な気持ちで訪問するのではなく、この訪問によって何を得たいのかを十分考え、訪問目的を明確にして頂きたいと思います。

皆さんが真剣に取り組んでいることが伝われば、OB、OGの方々も、可愛い後輩の役に立つために、会社の色々な情報を教えてくださるだけでなく、面接でどんな受け答えをしたら良いかなど、とっておきの助言を頂けるかも知れません。

【ライター紹介】
仲井 圭二(なかい けいじ)
働きがいコンサルタント、研修講師

建設コンサルタント会社における30年以上の勤務経験を活かし、学生のES対策・SPI対策指導、大学での就活講座講師、企業の採用面接官、企業の採用支援員等を務める。大東文化大学非常勤講師。著書『人生を変える働き方転換術』(ごきげんビジネス出版)
 

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