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【適性検査とは】その内容と効果的な対策のコツを伝授

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企業が新卒の採用を行う場合、応募した方全員に面接を実施するわけではありません。
多くの会社では、選考の一環として『適性検査』を行います。

それでは、適性検査とは一体どんなものでしょうか。
そして、どのような準備をしたら良いのでしょうか。
ここでは、適性検査について詳しく解説します。


適性検査を実施する目的


会社としても、多くの応募者から採用する方を選ぶのですから、
全員に対して面接をする時間がないのが実情です。
そのため、応募者を絞り込む目的で、適性検査を実施する場合があります。

しかし、目的はもちろんそれだけではありません。
応募してくる方が、会社が大切にしている条件に合っているかどうか、
将来も長くその会社で働けるかどうかを客観的に把握し、
多くの方々の中から本当に採用したい人を選ぶということに使われるのです。
 

 

適性検査の概要


適性検査は能力検査と性格検査の2つから構成されます。

能力検査はいわば学力を診断するもので、
仕事をするために必要最低限の能力を備えた方かどうかを調べるものです。

性格検査はその方の特性を知るためのものです。
その方が、その会社の雰囲気や風土、業務内容に適しているかどうかを調べるものです。

両方の結果を総合的に判断して、合否が決められます。
たとえ片方の点数が非常に高くても、もう片方のできが良くないと、合格できないこともあります。

 

適性検査の受検方法


適性検査は、筆記試験とWEB試験に大別されます。

紙を用いた筆記試験は、主として応募した会社や指定会場で行われます。
初めての場所で受験するので、緊張感が高まることもあるでしょう。
WEB試験は、会社指定の会場に出向いて受験する方法と、
自宅や大学など受検者が選んだ場所で受検する方法とがあります。

志望する会社が、どのような適性検査を実施しているか、
どのような受検方法を採用しているかを早めに確認しておく必要があります。
後回しにしていると、知らない間に試験の日が迫って来て、
十分な準備ができていないということにもなりかねません。
 

主な適性検査


適性検査には色々な種類がありますが、ここでは現在行われている主な4つの適性検査を紹介します。
SPI3  
玉手箱  
TG-WEB  
CAB・GAB
 

SPI3


リクルートマネジメントソリューションズ社が開発したもので、現在国内では最も普及しています。
2021年度には14400社が利用し、受検者数は215万人に上ります。
会社の規模を問わず、採用に活用されています。
能力検査は言語(国語)、非言語(数学、算数)に分かれます。
非言語は、割合、仕事算、表の読み取り、速さと距離、集合、順列・組み合わせと
確率、推論など幅広い分野から出題されます。
 

玉手箱


日本エス・エイチ・エル社が開発したもので、計数問題、言語問題、英語問題が出題されます。
計数問題が数学、算数に相当するもので、SPI3ほど範囲は広くなく、
四則演算、図表の読み取り、表の空欄推測からなります。
いずれも短時間に多数の問題を解く必要があるので、事前に十分練習をしておく必要があります。
特に表の空欄推測では、表から規則性を読み取るというクイズ的な要素も含まれますので、
この試験の特性に慣れておくのが良いでしょう。
 

TG-WEB


ヒューマネージ社が開発したものです。
能力検査では、言語、数理分野の判断推理力に関する問題が出されます。
これらの能力は、仕事で成果を上げるためには必須であると考えられています。


CAB・GAB

玉手箱と同じく、日本エス・エイチ・エル社が開発したものです。
プログラマーやSEなど、コンピュータ技術者の採用試験で、
応募者の適性を判断するために活用されます。
暗算や法則性の問題が出題されます。
 

適性検査の対策

 

能力試験


以上紹介した4つの適性検査には、全て能力検査と性格検査があります。
能力検査は、検査の種類によって内容が異なるため、
それぞれに対応した問題集を購入して、繰り返し解くという準備が必要です。
できなかった問題は、解答・解説を読んで理解しておくようにしましょう。
そして一度解いただけで満足するのではなく、間違った箇所は印を付けておいて、
2~3日後に再挑戦してください。

攻略するには、ほぼ全ての問題を自力で解けるようになるまで繰り返すという地道な努力が必要です。
特にSPI3は出題範囲が広いので、時間をかけて十分に準備をしてください。
特に文系学生の場合、数字から離れている期間が長いこともあるため、
早めに準備を始めることをお勧めします。

WEBでの受検は紙の試験を受ける場合とかなり環境が異なるため、
各種サイトを活用して、回答の仕方に慣れておくとよいでしょう。

 

性格試験


特段準備する必要はありません。ただし、注意すべき点があります。
問題数が多いので、余り考え過ぎず、直観的に、素直に迅速に回答しましょう。
自分を良く見せるために取り繕おうとすると、回答間に矛盾が生じ、評価が低くなる場合があります。
 

まとめ


まずは、志望する企業がどのような適性検査を行っているかを調べましょう。
そして、問題集を買う、勉強の計画を立てるといった準備を早めにすることをおすすめします。
少しずつでも前に進んで行きましょう。準備した分だけ成果は上がるものです。
皆さんの成功をお祈りしています。

【執筆者紹介】

仲井 圭二(なかい けいじ)
働きがいコンサルタント、研修講師

建設コンサルタント会社における30年以上の勤務経験を活かし、学生のES対策・SPI対策指導、大学での就活講座講師、企業の採用面接官、企業の採用支援員等を務める。大東文化大学非常勤講師。著書『人生を変える働き方転換術』(ごきげんビジネス出版)

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