「あなたの長所はなんですか?」面接でよく聞かれる質問です。
しかし、「なんて答えればいいのかわからない…」
「そもそも、自分の長所がわからない…」そう悩む人も少なくありません。
この記事は、あなたの長所の見つけ方はもちろん、
『なぜ面接で長所を聞かれるのか』
『あなたの魅力が伝わる、上手な長所の伝え方』
について解説していきます。
面接で長所を聞く理由とは
会社はいい人材がほしい
これは就活全般に言えることですが、どんな会社も「いい人材がほしい」と強く願っています。
面接は「あなたは我が社がほしい人材ですか?」と確認するための場所です。
会社がほしいと思う人・あなたの人柄、これがぴったりマッチしたとき晴れて内定となります。
オーディションを想像するとわかりやすいかもしれません。
面接で長所を聞く理由は「会社がほしい人材なのか確認したい」からです。
『志望動機、自己PR、失敗談』も、すべてマッチングのためだと心得ましょう。
面接で長所を答えるときは、会社とのマッチング度が高いものを選ぶとよいでしょう。
長所の見つけ方3選
あなたの魅力である長所の見つけ方を3つお伝えします。
好きから見つける
あなたが好きだと感じることの中にも、長所をみつけることができます。
例えば、野球が大好きでピッチャーをやっているKくんがいました。
野球の何が好きか、どんなところが好きか聞くと、
「バッターと1対1で勝負ができる」「真剣勝負が好き」と答えてくれました。
そこで彼は『マンツーマンでじっくり話ができること』が長所だと気づきました。
好きなこと、好きなポイントは人によって異なるので、
あなたらしさが見つかりやすいと言えます。
好きなこと、なぜ好きか、どんなところが好きか、突き詰めてみましょう。
短所から導き出す
長所は短所の裏返しでもあります。
長所が見つけづらい人は、ご自分の短所から見つけてみましょう。
- 短気 → スピード感がある、行動派
- 心配性 → 注意力がある、トラブル回避が得意
- 冷たい → 冷静、トラブルに動じない
- 優柔不断 → じっくり考える、人の意見を聞く
- 口が悪い → ざっくばらんに話せる、すぐ仲良くなれる
- 気が弱い → 優しい、弱い人の気持ちがわかる
- 気が強い → リーダー肌、まとめる力がある
- 気にしすぎ → 計画立案が得意、リスク管理に優れる
- 論理的でない → 感情的、情熱的
他にもたくさんあるので探してみてください
人に聞く
長所がみつからないときは、人に聞くのもオススメです。
なぜなら、自人は誰しも、自分のことが案外よくわからないものだからです。
自分の良さがわからない人は、思い切って人に聞いてみましょう。
特に、仲が良いお友達、家族、知り合いに聞くことをおすすめします。
アルバイトをしている人は、一緒に働いている人に聞くのもいいでしょう。
実際に働いていてどう見えるのか、リアルな意見が聞けます。
面接で「よく〇〇と言われます」と言うと、
客観的に見たあなたを伝えられるので説得力ある伝え方ができます。
魅力が伝わる、長所の上手な伝え方
長所となるキーワードが見つかったら、実際に面接で使える言葉にしてきましょう!
ポイントは3つです。
1.私の長所は〇〇です
最初に長所を言い切りましょう。
結論から言うのはビジネスの基本でもあります。
(この人は仕事の基本ができているな)と、面接官にいい印象を与えることができます。
2.なぜなら、、、
次に理由を述べます。
なぜなら、結論の根拠を加えることで説得力が増すからです。
この部分はあなただけの具体的なエピソードにすると、
あなたの人柄も加わり、より魅力的な人にみせることができます。
3.学んだこと、貢献できること
最後は「長所を使ってできること」を伝えます。
ただ長所を伝えるだけではなく、それを使って何にどう貢献できるのか。
積極的な姿勢を伝えることができます。
長所事例集
では、具体的にどう長所を伝えればいいか、例を紹介します。
- 勉強熱心なAさん
私の長所は、コツコツ続けられることです。
中学校1年生から高校3年生まで、学習塾へ通っていました。
ほぼ毎日自習室で宿題をしていました。
コツコツ続けることで、わからないことできなかったことも
少しずつできるようになるんだ、と体験できたことが一番の学びでした。
御社においてもコツコツと少しずつできること増やして、
積極的にチャレンジしていきたいです。
- スポーツ経験のあるBさん
私の長所は、人に頼られることです。
中学から大学までの10年間バレーボールを続けました。
ものすごくうまいプレイヤーではありませんが、私が他の人と違ったのは、
後輩から「教えてほしい」とよく頼まれたことです。
私自身も人に教えることで、どうすればわかりやすく伝えられるのか、とても勉強になりました。
お客様にも頼ってもらえるよう、がんばりたいと思います。
- なんでも幅広く対応できるCさん
私の長所は、そつなくこなせるところです。
学生時代は委員会で書類仕事をよくしていました。
それまでやったことがない仕事でしたが、
やっていくうちに幅広く対応することができるようになっていきました。
今では大学教授の秘書係として重宝されています。
まとめ
長所を上手に伝えることができれば、企業とのマッチングを
有利に進めることができるようになります。
ぜひ、あなたの長所が活かせる相思相愛の企業を見つけてくださいね。
【執筆者紹介】
松本 貴道(まつもとたかみち)
企業研修講師、ファシリテーター
大手企業で連結決算プロジェクト担当として従事した後、教育業界の道へシフトチェンジ。学生300人以上の個別指導、新入社員への1on1、プロジェクトマネジメントの経験を活かし、内定者〜新入社員の新人研修、中堅・管理職のリーダー育成に携わる。