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【例文あり】面接後のお礼メールは送った方がいい?書き方とマナーを学び好印象を身につける!

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就職面接を受けた後、お礼のメールを送った方がいいのか悩む方もいるでしょう。
この記事では、お礼メールの重要性をはじめ、具体的な書き方やマナーをご紹介します。
例文も付いているので参考にしてください。


面接後のお礼メールは必須ではない。しかし、印象は変わる


結論から伝えると、面接後のお礼メールは必須ではありません。
とはいえ、あるのとないのとではやはり印象が変わります。
もし、あなたが面接官や人事担当者だとしたら、どう考えるでしょうか?
お礼を残す学生と、それっきりの学生とでは、どちらが記憶に残りますか?
きっとお礼を言われて不快に思う人はいないはずです。
合否に直結はしなくとも、次につながる潤滑油となる可能性もあるのです。
 

自分の就活に満足するためにも送ろう


もし、あなたが少しでも「送ったほうがいいのかもしれない」と思っているのであれは、ぜひその気持ちを行動に移しましょう。
一番もったいないのは、アクションを起こさずして後悔をすることです。
あなたの就活が「出来ることはやり尽くした!」と満足できる就活にするためにも、一つ一つの行いを大切に取り組んでいきましょう。
 

お礼メールのマナーと注意点


お礼のメールを送る前に、気をつけていただきたいマナーと注意点を3つご紹介します。
  •  お礼メールは原則当日中に送る
お礼のメールは可能な限り、面接当日に送りましょう。
時間の経過は、送り手の熱量に比例するためはやい方がベターです。
また、面接時間が夕方という方もいるでしょう。当日にメールをお送りする際は常識の範囲内で送る。万が一、送れなかった時は翌日の午前中に送ることが理想です。
  •   誤字脱字や敬語に気をつける
次に気をつけたいことは、誤字脱字と敬語の扱いです。せっかく心を込めた文章を作成しても、誤字脱字があると「丁寧さ」に欠けてしまいます。特に、送り先の方の名前には十分に注意したいところです。

誤字脱字は少しの時間で見返せば防げます。メールを送信する前に読み直す習慣をつけましょう。
あわせて、敬語の使い方も気をつけましょう。以下、間違えやすい言葉を紹介します。参考にしてくださいね。
  • 間違えやすい敬語
お世話様です →  お世話になりますorお世話になっております  
「お世話様」は「ご苦労様」と同じ表現のため、目上の方には使いません。

◆すいません、すみません →  申し訳ございません  
「すいません」は話し言葉であり、「すみません」は「すまない」の丁寧語です。
ビジネスでは基本的に「申し訳ございません」もしくは「申し訳ありません」を使います。

◆御社 →  貴社  
「御社」は話し言葉のため、書き言葉では「貴社」を使います。

◆〜になります →  〜です  
「〜になる」は基本的に形状の変化を表すときに使います。

◆〜の方は →  〜は  
「〜の方」は基本的に方角や方向を示すときに使います。

◆よろしかったでしょうか →  よろしいでしょうか  
「よろしかった」は過去形のため基本的には現在形で表現します。

◆参考になりました →  勉強になりました  
「参考」は「物事の判断のための足しにする」という意味を持つため、目上の方には 使いません。
 
  •  簡潔にわかりやすく

相手への心遣いとして「読みやすい文章」を心がけましょう。
読みやすい文章というのは、一文が短く簡潔にまとめられている文章のことです。
長文は聞き手や読み手が理解するのに時間を要するので、相手にストレスを与えてしまいます。
具体的には、30〜50文字で一文を区切ると読みやすいと言われています。
丁寧な文章を書かなければ…と心がけると、つい長文になりがちですが「どう区切ったらわかりやすいか」を心がけてみてください。
 

お礼メールの書き方


では実際にお礼のメールを作成してみましょう。
以下、お礼メールの例文です。
 
メール例文

件名:【〇〇大学 氏名】本日の面接のお礼

株式会社●●
人事部採用担当 △△様

お世話になっております。
本日面接をしていただきました、〇〇大学〇〇学部の山田太郎と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございました。

△△様があたたかく接してくださり、安心して面接に挑むことができました。
また、面接時には■■様の「商品を通してお客様の人生を豊かにする」という
理念を大切にされている話に大変感銘を受けました。
貴社への想いが一層高まり、改めて貴社の一員として貢献したいと感じました。

まずは面接のお礼を申し上げたく、メールをお送りいたしました。
返信には及びません。
本日は誠にありがとうございました。

〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
山田 太郎
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇〇〇
Mail:yamada@XXX.com
連絡先:000-0000-0000
  • 必要な構成要素

お礼のメールを送る際に必要な要素は、以下の6つです。
サンプルと照らし合わせながら必要な要素を確認していきましょう。

① 件名
メールの件名は、「内容」と「誰が送ったか」が一目でわかるようにします。
なぜなら、企業には日々たくさんのメールが届き、開封の優先順位が件名で決められることもあるからです。
〈NG例〉
お礼のメール
本日はありがとうございました
山田太郎です
 
〈OK例〉
【〇〇大学 山田太郎】本日の面接のお礼
【お礼】〇〇大学 山田太郎


②    宛先
宛先は、「会社名」「採用担当者の部署」「担当者の氏名」を入力します。
「(株)」などは省略せずに、「株式会社●●」と正式名称で入力しましょう。
あわせて会社名と担当者氏名ともに、誤字脱字にも十分に注意しましょう。

③    挨拶とお礼の言葉
本文に入る前に、挨拶と時間を割いて面接の機会を設けてもらったお礼を述べましょう。

④    面接で印象に残ったこと・自分の意欲
面接中に、特に印象に残ったことを書きます。簡潔に述べることが好ましいとはいえど、最も気持ちを乗せる部分です。「いつ」「誰が」「どんなことに」「どうして」印象に残ったかなど、具体的な表現を心がけましょう。

⑤    結びの言葉
結びの言葉はひねらず定型文で構いません。
また、返信不要の旨を記載し相手への配慮を示しましょう。最後は感謝の言葉で結ぶと、印象よくまとまります。

⑥    署名
大学名、氏名、住所、連絡先、メールアドレスを記載しましょう。
こういった情報は応募書類を調べればわかることですが、すぐに連絡が取れるように記載しておくこともマナーと心遣いのあらわれです。
あらかじめ署名を登録しておくと、誤字脱字を避け、手間を省くことも出来るのでおすすめします。
 

まとめ


お礼メールは「時間を割いてくれた担当者に対するお礼を伝えるため」のアクションです。
必ずしも選考の合否に直結するとは言い切れませんが、そのひと手間から一目置かれることもあるでしょう。
そして、こうした面接本番でない場こそ、人間力が磨かれるものです。
満足のいく就活を実現させるためにも、今後の面接後に挑戦してみてください。


【執筆者紹介】

髙橋 佑菜(たかはし ゆうな)
人材育成専門家、接遇講師

大手外資系ホテルにて10年間従事した後、講師として独立。学生から若手社員に向けて講義や企業研修を行い、登壇回数は年間200登壇を超える。現在は接遇マナーをはじめ、就活生のサポート、若手社員育成に携わる。

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