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【特技一覧】自分の特技を知り、就活に活かす!

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履歴書には趣味や特技を書く欄がありますし、面接でも趣味や特技について質問されます。趣味と特技は何が違うのだろうか、自分にはこれといった趣味や特技もないし、何を書いたらいいのか分からない。趣味や特技は就活と何の関係があるのだろうか、と戸惑っている方もいるかも知れません。

人は皆、必ず好きなこと、得意なことを持っています。自分では当たり前すぎて、書くほどのことではない、人に言うほどのことではないと思っているかも知れません、ですが、あなたをよく知らない人にとっては、あなたという人間を知るための貴重な情報であることも多いものです。

ここでは、皆さんが自分のことをよく知り、それを就活で上手に説明する方法をお伝えします。自分の趣味や特技について改めて考えることによって、自分自身に対する理解が深まり、就活にも自信を持って取り組めるようになるでしょう。


趣味と特技

 

趣味と特技の違い


まず最初に趣味と特技の違いが何なのかを見ていきましょう。
趣味は単に好きなことですが、特技は他の人よりも得意なことです。両者は似ていますが、特技には「何かの役に立つ」という意味合いが含まれています。このため、特技の方が仕事に関係が深いと言えるでしょう。

趣味と特技について聞かれる理由


趣味と特技はその方の人柄を表すものです。例えば、釣りが好きな方は辛抱強い性格であることが想像されます。人の顔や名前を覚えるのが得意な方は人付き合いが上手かも知れません。企業は応募者の趣味や特技から、その人柄を知り、この人は会社の社風に合う人か、業務に適性がある人かなどを判断するための情報を得ようとしているのです。

また、緊張しがちな面接の場で、趣味や特技といった雑談的な話題を扱うことによって、場をなごませ、応募者にはできるだけ率直に、落ち着いて話してもらいたいという企業側の工夫でもあります。
 

自分の特技を知る


あなたの特技はなんですか? と質問されて、はたと困ることはないでしょうか。
日本人は概して控えめで、たとえ得意なことであっても、「こんなことは誰でもできる」「わざわざ言うほどのことでもない」と思いがちです。
あなたはそう思うかも知れませんが、他の方から見たら、すごいと思えるような特技を持っているかも知れません。

特技一覧


一般的に特技と考えられているものを以下に示します。あくまでこれらは例ですので、ここに示したもの以外にもたくさんあります。皆さんに当てはまるものもあるのではないでしょうか。
スポーツ(テニス、水泳、野球、サッカー)  
音楽(ピアノ、ギター、バイオリン、オーケストラ、合唱、カラオケ、作詞、作曲)  
芸術(書道、絵画、写真)   実用(料理、洋裁、華道、茶道、手芸)  
技能(デザイン、ITスキル、運転、地図を読む、速読、外国語、文章作成)  
能力(コミュニケーション力、記憶力、集中力、継続力、段取り、周囲の人を巻き込む力)

 自分は当たり前にできるのに周りの人がなぜかもたもたしている、自分では大したことないと思っているのに世の中で話題になっている、そんなことがあれば、それはあなたの得意なことすなわち特技である可能性があります。

特技は強み


人の顔や名前を覚えるのが得意な方は人付き合いが上手かも知れないと書きました。これはすなわち、特技は強みにつながるといことです。特技が強みにつながる例を以下に示します。
 
<特技が強みにつながる例>

野球、サッカー、合唱、オーケストラ、コミュニケーション力、周囲の人を巻き込む力
⇒ 他の人達と協力しながら成果を上げることができる

ITスキル、速読、外国語、文章作成、整理整頓 
⇒ 仕事をテキパキこなせる

コミュニケーション力、華道、茶道 
⇒ 丁寧な所作、接客が得意

テニス、書道、絵画 
⇒ 集中力がある

作詞、作曲、デザイン、手芸、洋裁 
⇒ 創造力がある
 

面接で印象に残る特技の説明の仕方


面接で特技を説明する際には、担当者の印象に残るようにすることが大切です。
特技を説明するだけではなく、なぜそれが得意なのか、なぜそれが好きなのか、特技を身に付けるためにこんなことを頑張ったという皆さん自身のエピソードと一緒に話すことによって印象に残りやすくなります。

公的な資格、受賞などがあれば、それは客観的な情報となるので、自慢になるのではないかなどと遠慮せずに、話した方が良いでしょう。具体的な数字を挙げることも重要です。
野球をやっていたのであれば、10歳の頃からもう10年以上継続していて、30回以上大会に出場しているなどと表現すると、聴いている面接官もイメージを持ちやすくなります。
写真が特技であれば、撮影旅行で行ったことのある所は20か所以上、撮影した写真は2000枚以上などというと、そんなに粘り強くやっているのかと感心してもらえるでしょう。
 

最後に


どんな人にも特技はあります。仕事につながる強みがあります。
こんなこと言うのは恥ずかしいとか、こんなこと大したことないし、などと思わずに、私はこんな人間ですと素直に表現してみて下さい。
あなたのことを知らない人たちに、あなたのことをよく知ってもらって下さい。魅力を感じて下さる人がきっといるはずです。


【執筆者紹介】

仲井 圭二(なかい けいじ)
働きがいコンサルタント、研修講師

建設コンサルタント会社における30年以上の勤務経験を活かし、学生のES対策・SPI対策指導、大学での就活講座講師、企業の採用面接官、企業の採用支援員等を務める。大東文化大学非常勤講師。著書『人生を変える働き方転換術』(ごきげんビジネス出版)

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