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会社説明会は企業との最初の接点! 事前準備と心構えを整え、自信を持って就活をスタートさせよう

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会社説明会は、就活中の皆さんが企業と接点を持つ最初の機会です。
志望する企業や業界が明確になっている人にとっても、まだ決めかねている人にとっても、
企業担当者と直接接することによって、HPだけでは得られないリアルな企業情報を得ることができる貴重な機会です。
会社説明会参加を選考条件としている企業もあることから、参加をためらわず計画的に参加しましょう。
就活の第一歩を成果のある機会にするために、会社説明会に参加するときの事前準備と心構えについてご紹介します。


会社説明会とは


HPやその他の媒体で企業情報は簡単に入手できる時代ですが、実際に企業で働く社員や企業経営者から最新かつリアルな話を聞くことは、これから就活を進めていくにあたって貴重な機会になります。
まずは、会社説明会とは何かを確認しましょう。


「企業文化を知る」貴重な機会と心得る


同じ業界であっても、企業により社風や風土は大きく異なります。
HPなどで企業研究をしたとしても、実態を知ることはできません。
会社説明会では、HPなどでは伝わらない経営者や社員のリアルの声を聞くことで、企業文化を肌で感じ具体的に働くイメージを持つことができます。

実際に働く社員と直接接することで、企業理念やビジョンがどのように浸透し、どんな価値観を持って働いているのか、また社員の振舞いや態度から社風や会社の環境など企業独自の文化に触れることが出来る貴重な機会です。
ただ業務内容の説明を聞くのではなく、事前に企業研究を行い自分なりに描いたイメージを持って臨むことで、その企業が自分の価値観と合っているかどうかを見極めることができます。
就活を進めていく上で、重要なポイントとなりますので貴重な機会を有効に活用しましょう。


「個別説明会」と「合同説明会」を使い分ける


会社説明会は、「個別説明会」と「合同説明会」があります。
その他にも「学内会社説明会」と呼ばれる企業が特定の大学に出向き会社説明会を行うケースもありますが、ここではメインとなる「個別説明会」と「合同説明会」について違いを
見てみましょう。

「個別説明会」とは、「単独説明会」と呼ばれることもあり、事前予約が必要で少人数制で行われる説明会です。企業に出向くため、実際に働く現場の環境や社員の雰囲気を知ることができます。採用選考のための適性検査や面接が行われる場合やエントリーシートが配布されることもあり、参加しないと次の選考に進めない参加必須のケースもありますので、企業ごとに確認しましょう。

「合同説明会」は、一つの会場に複数企業がブースを構え、各企業が会社説明を行います。
就職サイトが主宰する様々な業種や業界の企業が出展する説明会や、同一業界が合同で開催する説明会があり、志望する業種や企業が決まっていないような場合には有効です。多くの企業に触れることで視野が広がり興味や関心を深めることができるため、企業選択の幅が広がります。
「合同説明会」に参加し、興味を持った企業の「個別説明会」に参加するという流れが良いでしょう。


次に、会社説明会に参加するにあたっての事前準備について確認しましょう。
 

事前準備で成果が変わる


会社説明会は、HPだけでは知り得ない多くの情報を得ることが出来るチャンスです。
何も準備しないで臨んでしまったら、「あれも聞いておけばよかった」、「もっと色んな企業を知りたかった」と後悔することになりかねません。
志望する企業が明確になっていない場合でも、少しでも関心のある業界や企業をターゲットにして、事前準備を行って臨みましょう。事前準備を行うことで、就活の成果が変わってきます。
 

企業研究を行う


企業のHPには様々な企業情報が掲載されています。必要最低限の情報は事前に把握しておきましょう。特に業務内容や社長メッセージ、企業理念や行動指針などの基本情報を知っていると、説明会での理解が深まり、企業を選ぶ有力な判断材料になります。
企業によっては、HPに掲載されている基本情報は事前に把握しているものという前提で会社説明会が行われる場合もあります。他の就活生と知識で見劣りしないよう計画的に企業研究を行いましょう。
その企業に応募する人に向けた採用ページを設けている企業もありますので、HPは必ずチェックして会社説明会に臨んでください。
 

開催日時、場所、ルートの確認を行う


開催日時、場所、会場までのルートや乗り継ぎなどを確実に確認します。
当たり前のことのようですが、数社の会社説明会に参加する場合など掛け持ちで精力的に活動する就活生は、無理なスケジュールを組んでしまったり、スケジュールを誤認してしまうケースが多々あります。
公共交通機関の乱れなど想定外の事態も起こりうることを前提にして、時間に余裕を持って現地に到着できるよう計画してください。
特に事前予約している場合など遅刻は許されません。最寄り駅には着いたが会場までの道順に戸惑い到着がギリギリになったなど、予期せぬ事態は常に起こるものです。
あらゆる事態を想定して行動しましょう。
 

質問を用意する


企業研究をしている段階で、深く知るほど様々な疑問点が出てきます。それを会社説明会での質問としてリストアップしておきます。
ここでは、HPに記載されている基本情報の質問はNGです。人事担当者や社員に自分を印象付けようとする目的での質問は逆効果になります。
「どんな部署があるのですか?」や「社員数は何人ですか?」などHPを見ればわかることは質問しないことです。
また福利厚生など条件面での質問だけに終始するのも望ましくありません。
就活生にとって一番知りたいところでもあり、働く側の条件としては重要なポイントでもあるのですが、有給日数やお給料などの条件だけで会社を選んでいるという印象を与えかねません。
企業側からしてみると、同じ職場で働く社員として働く意欲を持つ人に入社してほしいと考えています。人事担当者は就活生の人柄を見抜きますので、実際にその企業で働くことをイメージして具体的な質問を用意しましょう。
企業が求める人物像や職場環境、やり甲斐を感じる点、その会社で働いてよかったと思う点、社員同士の風通しなどを質問することで、実際にその企業で働いている社員しかわからない実態を知る機会です。
自分に合った企業を選ぶために、質問を有効に活用しましょう。
 

持参品リスト、服装を整える


会社説明会をただ会社の概要説明を聞くだけの場と気軽に考えていると、持参しなければいけないものを忘れてしまう場合があります。
持参品は事前にリストアップして準備することをおすすめします。
学生証、筆記用具、メモ用紙やノート、ハンカチなどは必須ですが、企業情報の資料や配布される資料をまとめるのに便利なクリアファイルやクリップなども準備するとよいでしょう。A4サイズの資料が多いですので、それを収納できるサイズの鞄がいいでしょう。

そして、当日着用する服装も準備しておきましょう。
服装については、何も指定がなかったり、「服装自由」と表記されていることがほとんどです。自由だからと言って、普段通学するときと同じようなラフな格好で参加するのはNGです。
どんなビジネスシーンにも通用するスーツがおすすめです。スーツの替えを何着も持っている学生は少ないです。就活中は一着を着まわすことも多いですので、汚れやほつれなど清潔な状態を保つよう注意しましょう。
また靴や鞄も汚れのない清潔な状態を保ち、清潔感のある身だしなみにも注意が必要です。



以上、会社説明会に参加するときの最低限の準備と心構えについてご紹介しました。
会社説明会はこれから始まる就活の第一歩、初めて企業と関わりを持つ最初の接点です。
これから本格的に就活が始まります。
志望する企業の内定を勝ち取るために、準備を整え積極的、計画的に会社説明会を活用し、自信を持って就活をスタートさせましょう。

【執筆者紹介】

山本 洋子(やまもと ようこ)
キャリアコンサルタント、企業研修講師

大手航空会社で25年間国際線CAとして乗務、訓練教官、採用面接官を務め約6000人のCAの育成にあたる。退職後は保険会社で7年間営業に従事、現在の研修会社を設立。官庁や企業にて研修を行い人材育成に携わる。著書「どんなストレス、クレーム、理不尽にも負けない一流のメンタル100の習慣」(朝日新聞出版)

 

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