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【就活】印象を左右する!受かるリクルートスーツの色選び

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リクルートスーツは、面接や選考の第一印象において非常に重要な役割を果たします。特にスーツの色は、印象を大きく左右する要素の一つです。
実際にスーツを選ぶとなると、「何色がいいのだろう…」「基準はあるのだろうか…」と考える人も多いのではないでしょうか。
自分に合うもの、自分にスイッチが入るものを選べると、自信を持って面接や説明会に臨み、自己アピールをすることにもつながります。
この記事では、就職活動におけるスーツの色選びについて紹介いたします。


リクルートスーツに定義はない


まず、リクルートスーツとは、就職活動時に学生や新卒者が着用をするために特化したスーツのことです。
しかし、リクルートスーツの具体的な定義は、企業や学校の就活ガイドラインによって異なるというのが現状です。
時代の流れによって、流行りの色はこれまでも変わってきました。
 

黒が主流な理由


今皆さんがリクルートスーツと聞くと、まずイメージするカラーは何色でしょうか。
黒色という意見が多いですが、実は、かつてのリクルートスーツはネイビーブルー(紺色)が主流でした。これはバブル崩壊後しばらく続いています。

その後、景気の悪影響は大きく、さらに就職氷河期と呼ばれる時代が長かったことから、「無難である」「着回しが効く」といった汎用性の高い黒色が徐々に人気を上げていったと言われています。現に就活時だけでなく、入社後のビジネスシーンでも多くの新卒者がリクルートスーツを着用しています。

一部で黒色スーツに批判はあるものの、就活生にとっては「皆が着ている」という帰属意識も働き、黒を選ぶ人が多いようです。みなさんも、コラムを読む前は「黒色を買う方がいいのかなぁ…」と考えていた方もいるのではないでしょうか。
個性を見るための、私服面接も増えつつありますが、今後もスーツの文化は続くでしょう。
 

リクルートスーツのカラーと与える印象


では、リクルートスーツには他にどんな色があるのでしょうか。今回は就活で選ばれる主な3つのカラーを紹介します。色彩心理に基づく、その色が持つ印象についても合わせて説明します。自分に合う色をイメージしてみてくださいね。
  • ブラック(黒色):存在感・強さ

まずは主流と言われている黒色です。バブル崩壊から就職氷河期にかけて人気を上げ、今では9割を超える就活生が購入する色と言われています。汎用性の高い色と言われている一方、色彩心理で黒色が与えるイメージは「存在感」や「強さ」です。
黒色を選ぶことで、自身の身も引き締まり、最終に近い面接時には自身の強い意志を引き立ててくれるでしょう。
注意する点は、黒色のスーツは汚れが目立ちやすいことです。定期的なクリーニングで清潔感を保つことをおすすめします。
  • ネイビーブルー:知的・誠実
ネイビーブルーはかつてリクルートスーツの代表的な色であり、多くの就活生に愛用されてきました。黒色スーツが多い就活生の中でも、浮きすぎることなく一目置かれる色でもあります。この色は「信頼」と「安定感」を相手に与えることができるため、ビジネスシーンでも幅広く受け入れられるカラーです。
注意する点は、明るすぎる青系は寒色で冷たさをイメージさせることと、ビジネスの印象から離れてしまうため、深みのあるネイビーを選ぶことをおすすめします。
  • チャコールグレー:謙虚・中立
グレーの中でも、比較的黒色に近いチャコールグレーがリクルートには好まれます。この色は「謙虚」と「中立」という印象を与えることができ、相手に寄り添うイメージを強く持ちます。
接客業界や介護業界にとっては印象の良いカラーです。
また、この色は汚れが目立ちにくいというメリットもあるため、宿泊を伴う就活や遠方に向かうときは、手入れの手間が省けて良いと言われています。

3つのカラーは、目指す業界や、受ける面接の段階によっても使い分けると効果が出るでしょう。
 

自分に合った色を着る


また、必ずしも必要というわけではありませんが、パーソナルカラー診断で合う色を3色から選ぶ方法もあります。
自身の肌のトーン、髪の色、目の色などから似合うパレットを特定するというものです。
スーツのカラーは顔まわりに影響を与えるので自身のカラータイプを知っておくと、自分に似合うスーツの色を選ぶことにもつながるでしょう。
 

リクルートスーツ選びで気をつけること


一方で、「これは慎重に」選んだ方が良いものはどんなものがあるのでしょうか。
気をつけたいことは、「オシャレと身だしなみ」の違いを理解することです。
身だしなみの目的は、「相手(企業側)が見て採用したいと思うこと」です。
おしゃれというのは「自分が見て気分が上がること」です。
プライベートでは派手を好む人でも、リクルートスーツは相手(企業側)を意識した色や柄を選びましょう。
 

派手すぎるものや柄ものは慎重に


上記の理由から、赤・ピンク・黄色などの派手なスーツや、チェック、ドット、花柄などのデザイン性の高いものはなるべく控えましょう。
業界によっては受け入れることもあるかもしれませんが、過度なものは企業側から好印象を受けるとは限らないでしょう。
 

まとめ


スーツの色は、自分の魅力を引き立たせるための重要なアイテムです。
着る形や色によって気分が変わり、その先にあなたの口から出る言葉も変わってくるのです。
「無難なもの」「使いまわせるもの」という意識から「これをきたら自信を持って面接に臨める」というような、自分にやる気スイッチを入れられるかどうかも大切にしてみてください。自分に合ったリクルートスーツで、自分らしさを発揮できるよう応援しています。


【執筆者紹介】

髙橋 佑菜(たかはし ゆうな)
人材育成専門家、接遇講師

大手外資系ホテルにて10年間従事した後、講師として独立。学生から若手社員に向けて講義や企業研修を行い、登壇回数は年間200登壇を超える。現在は接遇マナーをはじめ、就活生のサポート、若手社員育成に携わる。

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