ここから本文です

中井商工株式会社

中井商工を、60年、100年、150年と持続させていく!

社長と副社長の経営2トップの対談! 会社を知り、現場を知り尽くした2人が語る、中井商工の現在地と未来とは―。社員への愛がこぼれまくります。

  • 代表取締役社長

    宮崎 正治

    社長に就任以来、事業拡大はもちろん、社内の改革にも注力。評価制度の抜本的な見直しをはじめ、社員ファーストな土壌を作ってきた。最近の趣味はYouTubeを見ること。

  • 取締役副社長

    土井 啓次

    現場からのたたき上げで副社長に。宮崎社長からも、社員からも信頼が厚い。双子のお子さんの良きパパで、休日には一緒にキャンプを楽しむ。

中井商工にしかない価値があります

  • 宮崎 正治:私たちの仕事というのは、なかなか分かりにくいと思うのですが(苦笑)、簡単に言うと、橋をつくっている会社です。明石海峡大橋やレインボーブリッジといった巨大なものに携わることもあれば、街の小さな歩道橋をつくったり、補修したりすることもありますね。ただ、私たちが自治体やゼネコンをはじめ、お客様から評価されているのは、施工の丁寧さはもちろん、実は皆さんの目に見えない部分、橋や高速道路の内部にあるものなんだよね。

  • 土井 啓次:そうですね。例えば止水材があります。高速道路を車で走っているときに、道の継ぎ目を見たことがあるでしょうか。ジグザグになっていて、その上を走るとボコンとなる箇所です。あの中にはスポンジやゴムを素材とした止水材というものが入っていて、橋を腐食させ、強度を下げてしまう雨水などを防ぐ役割を果たしているんです。中井商工は、その止水材をじめとした橋を守る製品、素材を自分たちで開発し、施工まで行っている会社です。

  • 宮崎 正治:そこがうちの圧倒的な強みだよね。開発した製品を施工業者さんに販売している会社さんは他にもありますが、製品開発から施工までを一貫して行っているのは、国内では中井商工だけだと断言できます!

  • 土井 啓次:中井商工は、製品だけを販売するということはしていなくて、常に施工とセットで仕事を受けさせていただいています。施工を別の会社さんが行い、何かトラブルがあった場合、製品の価値、会社の価値を下げると考えているからです。

  • 宮崎 正治:製品に責任をもたなければならないと考えているからこそ、施工までお受けしているということですね。

お客様と現場の課題がモノづくりを強くする

  • 宮崎 正治:中井商工が製品メーカーとして名を馳せるのは、創業当時からの夢であり、目標でした。同業他社との差別化、持続可能な会社にしていくためには、必然でしたね。私は4代目の社長なのですが、歴代社長が試行錯誤を重ねて、従業員の頑張りのもと、それぞれの時代で素晴らしい製品を作り上げてきました。

  • 土井 啓次:現在の主力製品は、止水材の中でも乾式止水材と呼ばれるものですが、スタートは弾性シール材です。これも橋梁の防水には欠かせない製品で、当社は全国でもトップシェアを誇っています。

  • 宮崎 正治:製品開発に必要なのは、課題なんですね。現場の課題、お客様の課題が、我々のモノづくりを強くするんです。

  • 土井 啓次:開発に携わっている人間は、やはり、世の中にまだないものを生み出したいんですよね。今日も実験室では新たな製品の誕生に向けて頑張ってくれています。

海外での活躍ぶりはマンガを見てください(笑)

  • 土井 啓次:製品にしろ、工法にしろ、当社の「オンリーワン」には、社員は皆誇りをもってくれていると思います。橋梁の世界で中井商工というネームバリューはかなり高いのではないでしょうか。

  • 宮崎 正治:国内はもちろん、近年は海外での橋梁工事でも、うちが指名されることが多くなったよね。スーパーバイザーとして、現地の工事の指揮も執っています。

  • 土井 啓次:ベトナム、フィリピン、エチオピア、韓国などでうちの技術が重宝されています。

  • 宮崎 正治:日本の橋梁施工の技術は総じてレベルが高い。ヨーロッパの企業もあなどれませんが、私たちは自社に自信をもっていますし、これからも進化し続けようという気概にあふれています。

  • 土井 啓次:2023年に当社の仕事を知ってもらおうと、マンガを作りました。そこでも海外での社員の活躍ぶりが描かれています。採用ページからご覧いただけるので、ぜひご一読いただきたいですね。

心身両面で社員を支えたい

  • 土井 啓次:土木業界で働くことに、抵抗を感じる人もまだまだいるんでしょうね。でも、本当に昔のネガティブなイメージは払拭されているんです。現場環境も衛生的になっていますし、デジタル技術もたくさん導入されています。

  • 宮崎 正治:力仕事という印象が多少でも薄まってきたことで、業界全体で、女性の活躍が目立ってきていますね。
    当社でも「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げて、就業規則などの観点から女性にとって働きやすい会社と職場づくりを進めています。

  • 土井 啓次:女性活躍推進プロジェクトは、社長がかなり注力されていますよね。現在当社の女性社員がチームをつくって、ボトムアップで意見を集約してくれています。休日の取得方法やテレワークなど、会社としても柔軟に対応していく方針です。

  • 宮崎 正治:健康経営にも力を入れていて、定期的な健診はもちろん、総務セクションとの1on1のミーティングの実施など、フィジカルとメンタルの両面で、社員をサポートしていきたいと考え、取り組みを強化しています。

若い頃に「Nakaiカレッジ」があったら…

  • 宮崎 正治:新人研修でも、さまざまな取り組みをスタートさせています。従来のOJTだけではやはり限界があるということで、外部の研修会社と契約をして、資格取得をはじめ、社員には自由にスキルアップにチャレンジしてもらっています。
    2023年から本格的に始まったのが、副社長が主導してくれた社内研修だね。

  • 土井 啓次:「Nakaiカレッジ」ですね。各部署のベテランが講師となって、入社3年目ぐらいまでを対象に中井商工のすべてを学んでもらっています。年間のスケジュールを組んで、座学を中心に定期的に開催しています。

  • 宮崎 正治:課長クラスのベテランが、後輩のためにテキストを作って授業に臨んでくれているよね。工事の現場に行く前にしっかり予習ができるので、「Nakaiカレッジ」を経験した社員は、皆スムーズに仕事ができている印象を受けています。

  • 土井 啓次:自分の若い頃に「Nakaiカレッジ」があったら良かったのにって思いますよ(笑)。

  • 宮崎 正治:入社後すぐに現場に行って「ベテランの背中を見て覚えろ」みたいな時代だったもんね(笑)。「Nakaiカレッジ」は副次的な効果もあって、他部署との交流、同世代との絆を深めるためにも一役買ってくれていますよね。今後の発展に期待しています。

リニューアルで士気が上がった

  • 土井 啓次:うちは結構、社員からの進言や相談から物事が動く会社でもありますよね。

  • 宮崎 正治:そうだね。例えば、就業中に着るユニフォーム。設立50周年の時に新調したんですが、社員から変更したいという要望があったんですよ。生地やデザインを自分たちで選んでね。金額は従来品より2倍くらいかかりました(苦笑)。けれど格好良いし、動きやすいので好評ですね。

  • 土井 啓次:本社をリニューアルする際にも、間取りや設備、デザインに至るまで、結構ボトムアップで意見が出てきましたよね。

  • 宮崎 正治:こちらも結構な投資をすることになりましたが(笑)、リニューアルして良かった。お客様には驚かれるし、社員の士気も上がったという実感がありますよ。

年功序列から評価制度を転換

  • 土井 啓次:当社の評価制度については、2023年から刷新されましたね。

  • 宮崎 正治:仕事にやりがいを感じてもらいたくて、年功序列の体系を廃止しました。頑張ってくれた人にしっかりと対価を支払いたいという思いがずっとあったんです。

  • 土井 啓次:社員それぞれの目標とその達成度合いに応じて、給与や賞与が決まっていく新制度は、自身の努力と評価が可視化できるので、社員からは好評です。

  • 宮崎 正治:評価制度にしろ、社屋にしろ、働き方にしろ、時代とともに柔軟に変わっていかなければ、持続可能な会社ではいられないということです。これからも良いものはどんどん取り入れていきたいと考えています。

次の世代にスムーズなバトンタッチを!

  • 宮崎 正治:中井商工の未来についても、お話しておく必要があると思うんだけど、副社長はどのように考えていますか?

  • 土井 啓次:中長期計画の中で、あと3年で売上額50億円を目指すことが、当面の目標です。そのためには、自社製品に磨きをかけるとともに、新たな顧客も開拓していく必要があります。特にゼネコンさんから依頼される下請けの仕事だけでなく、自治体などから中井商工に直接依頼される仕事を増やしていくことが求められています。

  • 宮崎 正治:そのためには若い人に奮起してもらいたいですし、若い人に加わってもらわないといけない。

  • 土井 啓次:そうですね。若手の社員には資格の取得など、橋梁工事のスペシャリストとしてのさらなるスキルアップを促している所です。

  • 宮崎 正治:私には中井商工を、60年、100年、150年と持続させていくための礎の構築という使命があると思っています。そして、スムーズに次の世代にバトンタッチをしたい。中井商工と、日本と世界のインフラを託せる人が現れることを期待しています。

SHARE

この企業のその他潜入レポこの企業のその他潜入レポ