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サンエス石膏株式会社

面白いことを一緒にやりたいんです!

「ココすご!ポイント」でもご紹介した宮竹社長を筆頭に、3人の取締役に集まっていただきました。「サンエス石膏」のこれまでの100年と、これからの100年について、時にワイワイ、時に真面目に語り合います。

  • サンエス石膏㈱代表取締役 会社経営全ての責任者

    宮竹 二郎

    前社長の学生時代の後輩で、前社長が「サンエス石膏」の経営者候補として引き抜き。2020年より現職。

  • サンエス石膏㈱取締役 製造部門の責任者兼営業サポート

    西本 真一

    前職時代から宮竹社長の右腕として活躍。営業部門の統括を経て、2023年より生産部門の責任者として従事。

  • サンエス石膏㈱取締役  既存事業(デンタル部門が主)の営業の責任者

    村上 達郎

    営業部門、経営企画部門などを経験し、次代の社長候補。若手社員のお兄ちゃん的存在。

新事業にも積極的に取り組んでいます

  • 宮竹 二郎:まずは「サンエス石膏」という会社について、読者の皆さんにお話しておいたほうがいいですよね。「サンエス石膏」は、石膏という鉱物を加工して、例えば歯科業界や陶磁器業界、農業など多様な産業に向けて製品を開発・販売している会社です。

  • 村上 達郎:現在の主要な取引先は、歯科業界です。歯科医の方や歯科衛生士の方が歯の治療やケアのシミュレーションをする際に使用する歯形の模型、あれに使われる石膏が「サンエス石膏」の主力製品です。

  • 西本 真一:石膏は同業他社の少ない、いわゆるニッチな産業ではあるのですが、近年はテクノロジーの発達もあって、3Dプリンタなど石膏の歯形に変わるものも台頭してきています。当社でも新たな製品の開発や新事業に取り組んでいるところです。

  • 宮竹 二郎:石膏や当社を取り巻く環境は劇的に変わりつつありますからね。これまでの歴史に囚われず、時代に変化に応じた取り組みを、今全社的に進めています。

変化への対応が100年企業にした!

  • 宮竹 二郎:「サンエス石膏」が100年以上に渡って続いてきた理由を、二人はどう考えていますか?

  • 西本 真一:先ほどお話に出た「変化への対応」に尽きると思います。そもそも創業当時は建築用の石膏販売からスタートして、時流やニーズに応じて歯科業界や陶磁器などにシフトチェンジしてきたんです。この柔軟性が長寿の理由だと思いますね。

  • 村上 達郎:同感です。長年培ってきたモノづくりの技術が顧客に支持されるとともに、フレキシブルに変化してきた事実が当社の持続を可能にしてきたのでしょう。

  • 西本 真一:柔軟な姿勢は、経営陣にも表れていると思います。創業者の血縁にこだわらずに、その都度優秀な人材をトップに起用してきた。外部からの登用もいとわない姿勢が素晴らしいと思います。

  • 宮竹 二郎:経営環境への変化に対する対応というのは、徹底してきたと思いますね。先人たちは常にアンテナを張って新しいチャレンジをしてきた。我々も常に挑戦して、変わっていかなければならないと考えています。

社員の発案から株式会社を設立!

  • 村上 達郎:現在取り組んでいる変化、革新は、例えば新事業ですよね。人材育成事業を一般社団法人で、農業事業を株式会社でスタートさせました。本業とはまったく異なる事業です。

  • 宮竹 二郎:次の100年に向けた取り組みの一環だね。

  • 西本 真一:どちらも社員の提案、発案から始まった事業で、提案者がそれぞれの代表に就任していますね。

  • 宮竹 二郎:新しい事業の創生というのは、破壊的な力が必要になる。他の仕事と並行して片手間でできるようなものではないので、100%の力を注いでもらうために、法人化して進めることにしたんです。

トライアンドエラー大歓迎!

  • 村上 達郎:宮竹さんは、この新事業だけでなく何事にも「失敗してかまわない」と言ってますよね。

  • 宮竹 二郎:失敗を繰り返しながら成功をつかみ取ってくれればいいんです。最終的な責任は社長がとる。だからトライアンドエラー大歓迎です。

  • 西本 真一:社員の意見、現場の進言をくみ取って活かしていくというのは「サンエス石膏」の特徴の一つですね。生産工場でも社員が何気なく発した仕事上の課題が、すぐに私や社長の耳に入って、解決につながるというケースが少なくありません。

  • 村上 達郎:ボトムアップを大切にして、チャレンジをさせてくれる。しかも責任ある仕事を任せてくれる会社の方針は、社員の働きがいにつながっていると思いますね。

現場の課題を解決する!

  • 宮竹 二郎:生産工場は西本が見てくれているし、営業や若手には村上が寄り添ってくれているから、安心しているよ。村上は皆から「アニキ」と呼ばれて慕われているしね(笑)。

  • 村上 達郎:照れくさいですけどね(苦笑)。ただ、責任ある立場に置いてもらっているので、期待に応えるべく、意識高く社員とのコミュニケーションは密に取るように心がけています。

  • 西本 真一:生産工場のほうは最近、姫路では新工場長が誕生し、瀬戸では副工場長が新たに就任したので、彼らとコミュニケーションを密にして連携しながら現場の課題の解決に取り組んでいます。ただ、うちの会社のコミュニケーション手法で特筆すべきは、宴席、飲み会でしょう(笑)。

  • 村上 達郎:そのとおり! 宮竹さんが会社の経費を使っていいと宴会を推奨しているので、大小いろんな会が頻繁に開かれていますよ(笑)。

社長一人では会社経営はできない

  • 西本 真一:うちの会社の特徴、魅力として宮竹社長を紹介しないわけにはいかないでしょう(笑)。

  • 村上 達郎:確かに。せっかちな性格なので、何事にもスピード感をもって取り組むようにとずっと言われています(苦笑)。一見するとトップダウン主義のボス的な風貌ですが、実は情に厚くて人間味がある。

  • 西本 真一:私は前職から数えると25年以上の付き合いですが、仕事にはとても厳しい。その反面、本当に人の面倒見がいい。ついて行こうと思わせる魅力がありますね。若手にいじられてもニコニコしていますし。

  • 宮竹 二郎:会社経営は社長一人ではできないということ。私だけの考えより、社員の考えや意見を傾聴して判断していくほうが、誤るリスクは少なくなります。ただ、最後の決断は私がするので、全責任は私が負うのです。

求む!オモロイ人

  • 宮竹 二郎:次の100年に向けて、うちの会社が求める人材像についてはどう考えていますか?

  • 村上 達郎:「協調性と自己主張」を兼ね備えた人でしょうか。ちょっと欲張りすぎかもしれませんが、当社の社是「和合一致」を体現する皆と支え合って仕事ができる人である一方、尖った一面もある人ですね。提案や進言を積極的にしてくれて、会社をリードしてくれる人材が集まってくれることを期待しています。

  • 西本 真一:「多様性」というキーワードで採用を考えています。性別や属性、学歴、国籍はまったく問わない。まずは「サンエス石膏」で働きたいというやる気が第一ですね。

  • 宮竹 二郎:私のポイントはずばり「オモロイ人」!知的好奇心があって、興味をもった物事にはとことん深掘りしていく人を求めています。理屈より先に行動してしまう人も大歓迎です。

若い世代へのバトンタッチをめざして

  • 宮竹 二郎:最後に、次の100年に向けたそれぞれの目標について教えてくれますか?

  • 村上 達郎:他社には真似のできない石膏の加工技術を活かした既存ビジネスの拡大が一つです。一方で、メーカーとして新しい製品開発にも取り組んでいく。それを日本国内だけでなく、海外市場に発信していきたいと考えています。

  • 西本 真一:まずは若い工場長たちの育成に注力していくのが私の使命です。そのうえで、やはり私も同じように新規開発に着手していきます。新たな部門も立ち上がっていますので、新製品、新ビジネスの収益化をめざして頑張っていきたいですね。

  • 宮竹 二郎:私は今58歳です。そろその若い世代にバトンタッチする年齢になってきた。いかに良い形で次世代に「サンエス石膏」をつないでいくかが私の役目。その種まきをしっかりしていくので、ぜひ皆さんの力を貸して欲しいと思います。

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