石膏会社にいながら、人材育成と農業という異なる事業分野にチャレンジする二人の社員が登場！ なぜそのビジネスを？ どうして会社はOKしてくれたの？ 夢や目標は？について語り合っていただきました。
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経営企画室室長、一般社団法人Attipect代表理事
赤井 大介
元ラグビー日本代表。立命館大学ラグビー部のコーチを経て、「サンエス石膏」へ。現在は人材育成事業を立ち上げ活動中。
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営業部、㈱SSSファーム代表取締役
大勢 貴経
農業資材の販売を主に担当。農業の魅力に取りつかれ、2023年に農業法人を設立し、代表として活動中。
営業活動と「おいしい」の言葉がきっかけ
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赤井 大介：僕が代表理事を務める一般社団法人Attipect（アティペクト）では、人材育成事業に取り組んでいます。軸になるのはラグビー。自分の選手、コーチとしての経験とネットワークを活かして、「チームビルディング」、「ラグビー留学」、そして「地域の活性」の3つの柱で事業をスタートさせました。
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大勢 貴経：僕は株式会社SSSファームの代表取締役として、兵庫県三田市にある畑を拠点に野菜を栽培。販路を確保して、実際に販売することをめざして頑張っています。
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赤井 大介：人材育成も野菜栽培も、「サンエス石膏」の事業とは全然違うものだけど、大勢はどうして農業を始めようと思ったの？
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大勢 貴経：そもそも入社当初から、農家さんや生産法人さんへ「サンエス石膏」の資材を販売する営業をずっと任せてもらっていたんです。だんだんと農業に興味をもちはじめて、資材が新商品であったこともあってデータを取るために試験的に野菜栽培をしてみたら面白くて。自分がつくった野菜を「おいしい」と言ってくれるし、本業にしたいと思うようになりました。
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赤井 大介：僕は経営企画室という部署に所属していたんだけど、新事業設立の機運が社内的に高まっていたので、ラグビーの指導哲学をベースにした人材育成事業を提案したところ採用してもらいました。
感謝の気持ちをもてる人間を育てたい！
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大勢 貴経：仕事に熱い赤井さんが新しい事業をすると聞いて、すごいことをやってくれるんだろうなと思っていたんです。Attipect（アティペクト）という社名の由来は何なのですか？
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赤井 大介：立ち振る舞いを意味するattitude（アティチュード）と、respect（リスペクト）を掛け合わせた造語なんだ。単にラグビーの上達だけをめざすのではなく、努力などのプロセスを評価していく。失敗や葛藤を糧にしながら、感受性が強くて周囲に感謝できる人間を育てていきたいなと思ってこの事業をスタートさせました。
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大勢 貴経：社長の宮竹さんも、赤井さんのコーチング哲学を評価されていたんですよね。
会社経営のノウハウも学べる！
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大勢 貴経：「地域の活性」では、僕のSSSファームとも少しだけですが連携していますよね。
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赤井 大介：米作りだね。「サンエス石膏」がスポンサーになっているラグビーチームの花園近鉄ライナーズと一緒に、取り組んでいます。「地域の活性」ではほかにも滋賀県の耕作放棄地を耕して再生する活動をしています。大勢も会社設立前後からいろいろと活動してきたよね？
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大勢 貴経：そうですね。試験的に20種類以上の野菜を栽培してきましたし、農業塾にも通って栽培方法や作物の多様さについて学んできました。現在はキャベツ、ソラマメ、枝豆、サツマイモの栽培をしていて、順調に育っています。株式会社にしてもらったのも僕の希望で、会社経営のノウハウが学べると思ったからなんです。
ジムや牧場で就業体験？
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大勢 貴経：普段のお仕事内容はどんな感じなのですか？
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赤井 大介：今は「ラグビー留学」が忙しくなっている。大学生を中心に、ラグビー強豪国のニュージーランドへの留学の準備を進めていて、現地視察や大学等へのプレゼンテーション、保護者の方への説明会の開催などを行っています。単にラグビーの上達をめざすのではなく、現地のトレーニングジムや元ラグビー日本代表の友人が経営する牧場での就業体験などもできる機会にしたいと思ってるんだ。
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大勢 貴経：僕は「サンエス石膏」の営業職も兼ねる兼業農家です（笑）。週2日は石膏資材の営業活動をして、残りは畑に出ています。土と野菜に戯れる日々に幸せを感じています。会社の設立にあたっては「サンエス石膏」からのサポートがありがたかったです。
本業への貢献と連携への期待
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赤井 大介：今後は、まずは現在の事業でしっかりと成果を出していきたいですね。将来的にはラグビーだけにこだわる必要はないと構想していて、ほかのスポーツはもちろん、企業のリーダー候補の育成や歯科医の組織力向上に寄与して、「サンエス石膏」にも貢献できればと考えています。
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大勢 貴経：僕の将来の夢は、今の畑を中心に観光農園をつくること。そこで地元野菜のブランド化や雇用の促進につなげていきたい。農業は飲食業や観光業、教育事業などさまざまな産業・分野とコラボレーションできるので、ビジネスとしての可能性は無限大なんです！
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赤井 大介：まだまだお互いにスタートしたばかりだけれど、今後は連携していろいろやっていきたいね。大勢の農園でカフェを作ったり、畑でインターンシップをするのもいいし。
たった1ヶ月で新会社設立？
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赤井 大介：本当に「サンエス石膏」という会社は、社員のチャレンジを後押ししてくれる会社です。
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大勢 貴経：会社を作りたいと提案してから、設立まで1カ月かかってないんじゃないでしょうか（笑）。それぐらい社員のために即断即決で動いてくれる会社ですね。
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赤井 大介：正直な気持ちとして、僕のような人間が人材育成なんておこがましいと思っていましたが、社長が強く勧めてくれましたし、自分自身も一から学ぶつもりでしっかりと取り組んでいきたいですね。
