創業30年。サンエスの第二章が始まる!
自動制御設備、中央監視設備、電気設備などの工事、ビルメンテナンス事業を行うサンエスは、2025年に創業30周年を迎えます。「計装工事といえばサンエス」を築き上げた角野社長に、大切にしてきたこと、今後の展望などをお伺いしました!
3人のSでサンエス。父や兄とともに1995年に創業
実家はもともと電気工事の会社をやっていました。私は卒業後に設備工事の会社で勤めていたのですが、あるとき母親から家業を手伝ってくれと連絡があり、勤め先の仕事と並行して家業にも携わるようになりました。本格的にサンエスを立ち上げたのは、1995年です。父と兄、私ともう1名でスタートしました。3人の角野(Sumino)が作った会社なので、3S=サンエスなんですよ。

誠実に目の前の仕事に取り組んできた結果、今がある
今ではオフィスビルや工場など大規模な案件が多いですが、当時は建売住宅のエアコン設備なども行っていましたね。顧客ニーズに対応すべく独学で作図を学び、徐々に設備工事だけでなく、施工管理も行える会社へと進化していきました。
どんな仕事でも大切にしていたのは、「人を裏切らない」こと。お金は後回しでしたよ(笑)。仕事に誠実に向き合い、得意先の要望に応えるために何をすべきか、それしか考えていませんでした。しかし、結局それが当社への信頼につながり、今では大手メーカーのパートナーとして、自動制御設備工事や電気設備工事を任してもらえるようになりました。

東京進出をきっかけに大きく飛躍
本格的に東京進出に乗り出したのは2016年です。東京で開催されるスポーツの祭典に向け、得意先からシェア拡大に向けて一緒にやってくれないか、とお声をいただきました。東京はほとんど知り合いがいない状態だったので、まずは協力会社を探すことが始まりでしたね。数少ない人脈を頼りに少しずつ信頼できる仲間が増えていき、仕事も順調に増えて当時3000万円ほどだった売上げが、今では5億3000万円近くになりました。東京進出は、サンエスが飛躍する大きなきっかけとなりましたね。

「挑戦」「誠実」「奉仕」の精神が成功を導いた
2023年には規模拡大に伴ってオフィス移転も行いました。今では大阪本社に10名弱、東京支社には10名強の社員スタッフが活躍しています。社員が安心して働ける、長期的に安定した会社経営をしたいと思い、ずっと歩んできました。経営理念は「挑戦」「誠実」「奉仕」で、まさに誠実に事業に奉仕し、新たな分野に挑戦してきたからこそ、今の結果があるのだと思います。コロナ禍でも堅調だった空調や照明などの自動制御設備のニーズは、今後もますます伸びていく分野であると思います。

新たな分野へ。サンエスの挑戦は続く
大阪も東京の事務所も、まだまだスペースがあります。今後は人材獲得や教育に力を入れ、「試運転・調整」という新たな分野に進出していきたいと考えています。「試運転・調整」とは、自動制御設備を導入した後にきちんと機器が動くかどうかを確認し、微調整をする分野で、それを専門に行っている会社もあります。私たちはこの分野も自社で行い、「工事・施工管理」「試運転・調整」「メンテナンス」とトータルでサービスを提供していくことを目指し、動き出しています。

若い世代が長く働ける会社に
新たな分野への挑戦や、人材確保に向けた広報活動など、今後のビジョンは15年ほど前から考え始めました。すでに下の経営陣に任せていることもありますが、2029年を目処に私は一線を退き、完全に若い世代に引き継ごうと思っています。社員に対しては、とにかく真面目に誠実に、当社で長く勤めてほしいなという思いですね。当社は継続勤務手当もあり、勤務期間が5年で5万、10年で10万、と在籍期間が長くなればなるほど、高額の手当が支給されます。今後も企業としてどうすれば皆に喜んでもらえるかを考え、勤めている人が誇りに思える会社にしていきたいと思っています。