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青木鉄工株式会社

代表取締役社長

青木 祐藏

interview

社員のしあわせを一番大切にする会社でありつづける。

4代目として青木鉄工の前進に全力を注いでいる青木祐藏社長。これまでの歴史を糧に新しい事業へも積極的に取り組んで、造船の青木から技術の青木への進展を計っている。今回は青木社長に青木鉄工の強みや展望、さらには一番大切にしている社員への想いについて語っていただきました。

社員のしあわせが第一。

社員に笑顔になってもらいたい。私は常にそう考えて経営にあたっています。お客さまも大切、社会も大切。しかし一番大切にしたいのは社員のしあわせなのです。ただ、笑顔は、意識してそういう場を作らなくては自然にでてきません。また、表情ほど伝染しやすいものもありません。まずは私から笑顔を絶やさず接するようにしています。そして評価をきっちりと行って努力が報われる会社にする。社長は偉そうにするのが仕事ではなく、働く雰囲気を生み出すのが仕事だと思っています。

人の喜びが仕事の喜びになる。社会貢献を実感。

船舶もそう。鉄道や車の走行もそう。安全で安心な社会を支える製品を生み出しているので、モニター上で数字を動かして儲けるという仕事でなく、仕事自体が世のため、人のためになっていることを実感していただけます。縁の下の力持ち的なところはありますが、仕事が社会の貢献につながる。やり甲斐は計り知れないんですよ。

お客さまのリピート率が高い。そこに今後の成長のキーがある。

一度、取り引きが始まったお客さまにはその後も仕事を依頼されます。私が社長になってから「取り引きはもういいよ」と言われたことはないんです。リピート率の高さは圧倒的。みなさん「青木さん、次はこんなのはできないか?」と声をかけてくださいます。突き詰めると、一度出会えば、お客さまのニーズを裏切らない技術や生産や対応の力があるということ。今後につながるということです。これは成長の大きな糧だと思っているんですよ。

関わった仕事が全国にある。社員にも家族にも誇れる。

船舶の仕事は船が港に停泊しているときにしか見ることはできませんが、運輸事業の場合は、全国各地にかかわった建造物があります。社員旅行のときなど、わざと遠回りをして、その地の建造物を見てまわることもあります。社員が家族で旅行したときも、これはお父さんの仕事だよって家族に誇れる。そんな喜びも青木鉄工の働き甲斐のひとつになっていますね。

アナログのスゴさを深めたい。

装置や機械を導入するより、ハンドメイドや造り込みを重視してきました。造り込みの青木鉄工といわれる所以でもあります。それは社員との関係でも同じです。メールを送れば連絡終了という関係は淋しいものがあります。やはり直接会って、話して、連絡はもちろん、喜びも苦しみもわかちあう。アナログならではの良さや凄さはあると思っています。デジタルな連絡より話し合うことを大切にしていきたいですね。

ピンチをチャンスに。技術があるからこそ。

私は社長として4代目になるのですが、引き継いだときは造船不景気の真っ只中でした。それまでは別の企業に勤めていたので客観的な視点があったと思います。造船にはこだわりたいけど、それだけではジリ貧になる。ですから陸上事業へ、合成樹脂事業へと展開しました。それがうまくいったのは造船で培った技術があったから。人が生み出す技術、それが何よりの強みです。

数値で表せない技術を受け継いでほしい。

私どもは、技術は人だと信じています。機械が技術を生むのではなく、人が技術を拓いていくのです。昔は自分で学べという時代でした。だから教え方がわからない。一方、今の人たちは自分から教えてとはいいません。与えられると素直に受け止める。だから上の者から声をかけてほしい、教えてあげてほしいと言いつづけています。学ぶ環境はすごくある企業だと思います。

私を信用して入っておいで。いっしょにしあわせになろう。

私が社長でいる限り、絶対に裏切りません。がんばった分はきっちり評価します。私は社員を常に気に懸けています。その分、誰よりも見守っていると自負しています。がんばっている人もさぼっている人もよく見えます。だからこそ評価は正当にきっちりします。信用して働いてください。いっしょにしあわせになりましょう。

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